低価格化を実現したサーモグラフィ

赤外線サーモグラフィカメラはかつては非常に価格が高く、中古品やレンタル品を導入せざるを得ない特別な装置でした。近頃ではサーモグラフィの低価格化と小型化が実現し、様々な製造現場で導入が進められています。
例えば自動車の製造現場では赤外線サーモグラフィカメラでホットプレスマシーンに使われる金型を撮影して温度分布の映像を分析することによって、プレスして自動車を成形するときに生じる割れを検知するのにも活用されているのです。新商品を開発したり試作品を製作する現場では、製品の不具合などを解析したり評価したりするのにも活用されていて、利用頻度と重要性が以前よりも高くなってきています。また樹脂で成型した製品の温度差を測定することによって成形する時間や金型の温度の条件を絞り込むのにも使われているのです。

特に高い評価を得ているのがアピステの赤外線サーモグラフィカメラで、高周波加熱器を使って加熱して作る製品や配管に蝋をつける部分の温度を測定することで解析に役立てられています。