富士化工業株式会社のFRPケーシング
静岡県富士市に本社を持ち、昭和32年に設立された富士化工業株式会社は、様々なパイプを製造しています。
高温の液体や酸性・アルカリ性に耐えられるもの、腐食しにくいものなど薬液や海水、温泉の湯なども通すことができるパイプです。
富士化工業株式会社では、GRPといわれる強化ポリプロピレン二層管で、しかも薄くて軽量化された製品や、耐食性に優れたフジパイプ2000やフジFWパイプ、排水用のフジGRPパイプや圧送用パイプ、温泉用の製品などが作られています。
それらの製品は、プラントや発電所、食品工場や温泉地などで広く使われています。
またそれらのほかにも、FRPケーシングという製品があります。
FRPとは繊維強化プラスチックのことで、ケーシングはケースやカバーの意味があります。
一般的にFRPケーシングは、温泉や井戸など地中にある液体を周りの土などの影響を受けずに地表まで引き揚げてくるために使われるパイプで、耐食性や電気絶縁性に優れた材質が使われます。
富士化工業株式会社では、高性能のビニールエステル樹脂とガラス繊維をフィラメントワインディング成型法で作っていて温泉井戸などに使われます。
かつては鋼管のケーシングパイプが主流でしたが、近年は軽量で強度が高く電食もなくて高耐食な特徴を持つガラス繊維強化プラスチックのFRPケーシングが使われるようになりました。
温泉井戸では鋼管の中に入れるインナーケーシングとしても活用することができます。